ミラノから列車で1時間30分ほど東へ
北イタリアのレッジョ・エミリア市。
レッジョ・チルドレンが生まれた舞台となる街の紹介を少しします。
人口16万人。京都で言えば、左京区ほど。
まちの中心街は、歩いて廻れる広さで、しっとりと落ち着いた街です。肥沃な大地に恵まれ、美しいイタリアの田園風景が広がっています。
チーズ、ハム、バルサミコなど、イタリア料理を代表する産品が有名です。
地場産業は、伝統的に農業、繊維、タイルなど。
ファッションのブランド、MaxMaraの本拠地でもあります。
ファッションのブランド、MaxMaraの本拠地でもあります。
現在は、食品加工、農業機械、包装機械、建築資材などが集積。
工場があることから、ヨーロッパ諸国のみならず、アジア、アフリア、アラブ圏からの移民が増えているそうです。
また、1797年には、イタリア国旗誕生の地となり、
レジスタンス運動、共同体コムーネ(反ファシスト、ナチスドイツ)の活動が盛んであったそうです。
大戦後は、街の再生は、「まちづくりは人づくりから」
市民による幼児学校の開設から。再び過ちを犯さない人を育てる場を!
Brick by Brick
住民のあつい想い、一人一人の手によりレンガが積まれ、学びの場がつくられました。
レッジョ・チルドレンの活動は、そのように地域の共同保育運動として始まったアプローチです。
理論と実践の両面に優れた教育家ローリス・マラグッツィの指導と、
市当局のバックアップによりその基礎が築かれました。
これらの歴史があって、今がある。
欠いてはならぬ、大事なところだと感じます。
幼児教育とは何か?
レッジョ・チルドレンが問いかけるものであると感じました。