Archive for 9月 2016

シニア世代こそ『こどもアート!』

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誰もが何かを表現しながら、演じながら生きている。
それぞれの生きる姿こそがアートとなる。


おかん(お母さん)アート、おとん(お父さん)アート、
シルバーアートという言葉が生まれるように
日々生きること、暮らすことの中にこそあるアートの種。



「あの世に行くまでヒトは創り出し壊し続ける」……谷川俊太郎

今回は、シニア世代
昨年より、京都SKYセンターにて
こどもアートの講座が始まっています。
受講くださっているシニアスタッフのみなさんが
ワークショップをします。

シニア世代こそ、こどもアート!
その魅力を体感しにいらしてください。


◎2016SKYふれあいフェスティバル 9/17-18
支え合い、世代をつなぐシニア力!

『あそなびひろば』
お気軽に遊びにいらしてください。

【概 要】
2016SKYふれあいフェスティバル
9/17(土)10:00-17:00
 18(日)10:00-16:00

場所:京都パルスプラザ(京都市伏見区竹田)

詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.kyoto-sky.net/jigyo/kiun/sky_festival/fest2016/

『でたらめ家族でハイ、ポーズ!』 

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オランダの多様な社会
今回は、 『多様な家族のかたち』にフォーカスしてみます。

オランダで、私が出会った人々は
婚姻やカップルのありかたも様々でした。
こどもがいる、いない。結婚している、していない。
一緒に住んでいるとか、いないとか。
そういうことはあまり問われないようです。
結婚してるとかっこ悪い!?
そんな風に思っていたという、長年ともに暮らすカップルにも出会いました。

また、離婚後もパパの日、ママの日、家族の日というように
合理的に役割分担し子育てしたり、年齢問わず、個人の人生を謳歌したり。
同性愛者の婚姻も認められているオランダ。性別も関係ありません。

なんて自由なんだろう!
なんてオープンなんだろう!



やりながら、動かしながら、どこで折り合いをつけられるのか、主張と話合い。
このバランス感覚!!がお見事です。
感情の割り切りかたが、さっぱり。大人だなと~感じます。

多様な社会、携えている常識もさまざま。
世間の目、よそ様の目、そんな狭い世界ではありません。
違うことをいちいち気にしていたら、とやかくいっていたらやっていけません。

個人や程度の差はありますが、雰囲気として、想いのままを素直に出して生きている。
「この素直な気持ち、外に出してなぜ悪い。なぜ出さない?」

人間そんなに完璧ではない。未熟なところも、醜いところも、
よいときも、悪いときも、いろんな側面があるからこそ生きている。
そういうところがありのまま、
否定ではなく、まず受け入れられることから
この社会は、はじまっているように感じます。

しかし、その責任はすべて自分。自分で解決の道をみつけていくしかない。
悩んだときは、サポート体制。
日常的にカウンセリングなど、専門家に相談しにいける環境もあるそうです。
「臭いものには蓋をしろ。」ではなく、現実に向き合う強さ。
本当に見習う点です。いさぎよいのです。

私は、オランダでこんな価値感と出会えたことから、
ずいぶん、心が救われました。勇気をもらいました。
「やっぱりこれでいいんだ!」



地縁、血縁、コミュニティの在り方が変化に富むこの時代
一番根底にある、身近な人間関係、人間環境。「家族」ってなんだろう。
今を生きるここどもたちと一緒に考えてみたい。こどもたちに聞いてみたい!

今回は、そんな「多様性と家族」をテーマとした
ワークショップを、オランダで音楽を学んできた橋本知久さん
アーティストユニットaotenjoさん、と一緒に実施します。

ぜひご一緒に、夢溢れる『でたらめ家族』
つくっちゃいましょう!


◆風船ワークショップ◆ https://www.facebook.com/events/809538349185815/

『でたらめ家族でハイ、ポーズ!』

ワークショップstaff募集

このワークショップはオランダのオルタナティブ教育や
多様な人達が共生する社会づくりがヒントになっています。
「顔」を通して、個人、家族、多様な人々との
出会いや関係性を考える機会をつくり出します。

この場所で人が出会うこと自体が特別な体験となるよう
こども、外国人や障がいのある方など、さまざまな人に
運営に関わってもらおうと参加の呼びかけをしています。


ートに興味のある方、人と交流するのが好きな方、
旅好きな人、海外の文化に興味のある方など、
多くのご応募をお待ちしています。




 
(※写真はイメージです)
  
ワークショップ内容

風船をデコレーションして自分だけの「顔」をつくります。

出来上がった風船の顔を持ち寄って、その場限りの架空の「家族」となって

みんなで集合写真を撮影。
 


【活動日時】2016101日(土)、2日(日)10:00~16;00


【活動場所】梅小路公園 〒600-8835 京都府京都市下京区観喜寺町56−

http://www.kyoto-ga.jp/umekouji/

※ワークショップスタッフ募集
京都文化祭典「市民ふれあいステージ 」に出店するブース内で、
上記ワークショップの運営を行っていただけるボランティアを募集します。


ワークショップ企画:aotenjo
運営:かとうゆみ、橋本知久

 
参加申し込み 【申込締切】9月末

1.名前(ふりがな)

2.住所

3.電話(自宅または携帯)

4.年齢

5.Email

6.参加日(ご希望の時間帯があればお知らせください): 10/1(土)、10/2(日)または両日
 

※その他、ボランティア経験、一言アピールなど
なにかコメントがあれば書き添えて下さい。
※【保護者の同意】18歳未満の方は、ボランティア活動への参加に
保護者の同意をいただいてください。

◎お申込み・お問い合わせ info@asonabi.com
 上記1~7を本文に記入して、メールでお申込み下さい。 
 ご質問がありましたらお気軽にご連絡ください。
 
NPO法人こどもアート かとうゆみ 090-4440-5670 
 


*****メッセージ*****

私たちは、オランダで見つけた、心地よい暮らし方を「こども、アート」を
キーワードに提案したいと思います。
世代、障がい、地域、社会的バックボーンなどの壁を取り払い、
仕切りのないコミュニティの場の中で、「自分らしく生きる」を発信していきます。


プロフィール

かとうゆみ(NPO法人こどもアート代表)
「あそび」と「まなび」をくっつけた造語『あそなび asonabi』を
キーワードに教育プログラムの企画・運営や人材育成、調査研究などを行っている。
http://asonabi.com/

橋本知久(作曲家、時間芸術家、アトリエ・ラーノ代表、aotenjo
オランダで作曲とダンスを学び、ハーグ王立音楽院を修了。
作曲・振付・演出を統合する時間芸術家として15秒から2日間まで
様々なフォーマットで作品を制作。国内外で発表している。
www.facebook.com/tomohsmt

aotenjo(あおてんじょう)「音とからだで未来に出会う」
参加型のイベントやワークショップの企画・開発を通して、
こどもから大人まで、あらゆる人たちと
自分の未来を主体的に考えられる場を創り出すクリエイティブ・ユニット。
aotenjo-tv.tumblr.com

 イベント全体について:
京都文化祭典「市民ふれあいステージ KYOTO ART FESTIVAL  2016
http://k-af.com/stage

 
(byこどもアートかとうゆみ)
 




まるで劇場のようなオランダ社会 

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「ひとつのテーブルで世界とつながる。」

今日、私たちの口に入るものの多くは、すでに世界とつながっています。
いろんな土地の恵み、いろんなひとの手により、ここに運ばれてきます。

しかし、ここ日本にいると、その多様な国々の人々とは、
なかなか出会うきっかけや、相互理解につながる交流や学びの機会は
求めていかない限り、なかなか少ないように感じます。

オランダで、ひとつテーブル囲めば、
「父がドイツで、母がオランダ、姉がアフリカで暮らし、弟はアメリカ
パートナーはブラジルで育ち、今は、ドバイで働いている。。。。」など、
地球をぐるーっと一周してしまう。世界の縮図をみることも頻繁です。

現地在住の友人も、
「アムステルダムに住んでいると世界の動きを肌で感じる」と。

実際に多様な人々がともに暮らしている。



オランダは、九州ほどの大きさの小国であり、
絶えず海からの驚異、水との戦いにさらされながらも、
世界の海を席巻し、流通、生産、金融力、文化的な繁栄から、
黄金時代を築きあげ、鎖国の時代は、日本にも大きな影響を与えてきました。

「世は神がつくりたもうたが、オランダはオランダ人がつくった」という言葉に象徴される様に、
多様な性を受け入れ、上手く「制御」する寛容の精神とそのバランス感覚をみることができる。
歴史の中でも、先端的なモデルを提示してきている。

チューリップや風車、チーズのみならず
知れば知るほど、興味深いところです。


◆ネーデルランド王国 Koninkrijk der Nederlanden
 面積 4万1526km2(ヨーロッパ本土のみ)九州ほどの面積 
人口 約1691万人(2015年1月) 
首都 アムステルダム Amsterdam 
立憲君主制。EU(欧州連合)に加盟 
民族構成 ゲルマン系オランダ人78.5%、トルコ出身者2.3%、モロッコ出身者2.2%
       スリナム出身者2.1%、アンティル・アルバ出身者0.9%、そのほか14%
宗教 カトリック26%、オランダ改革派7%、無所属47%、その他20% 
歴史 ※オランダ大使館 オランダの歴史より

http://japan-jp.nlembassy.org/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%9B%BD/%E6%AD%B4%E5%8F%B2.html



そんなオランダの歴史と特徴から、長年培われてきている智恵を今に。
多様な人々がともに暮らすには?
未来を見据えた、こどもたちへの取り組みのひとつをご紹介します。


オランダ・デンハーグにあるOnzewereld THEATERSCHOOLは、
多様な民族・文化・宗教的、背景を持つこどもたちが通う地域にある公立の小学校に併設されているシアタースクールです。



6年前からはじまり、オランダの新しい文化に触れる経験、相互理解、
多様な背景を持つ人々どうしがどのように社会の中で共生していけるのか、
現代的なアートをツールとしてその可能性を探る試みがなされているモデル・実験校。

なんとこの学校は、37ものナショナリティを持つこどもたちが通っています。

はじめは、少人数のこどもたちの参加でスタートしましたが、
今は大人気、受け入れの人数が限られているそうで
毎年9月にオーディションを設け週4回、放課後に60人のこどもたちが、
多彩な演劇体験をしています。

スタジオやステージ、プログラムの内容も、本格的。
講師の先生たちは、作曲家、ダンス、ドラマなどの専門家。
内容により、オペラ歌手や舞踏家などとも、コラボレーションしながら制作~練習~年に2回、発表会が行われています。

こどもたちは、オランダ語が話せるようになっていきますが、
その保護者たちは、話せないことも多いようです。
言葉を超え、取組の理解、コミュニケーションを図るために
1か月に1回は、動画配信を行い、その様子を父兄や遠く離れた親族が見れるように工夫されています。

私は、このシアタースクールのDirector  Ger Van Dijke(作曲家)さんと出会いました。
Gerさんは、こどもたちと一緒に舞台や音楽をつくったりするスペシャリスト。
こどもアートの活動に共感する仲間のひとりです。




このシアタースクールで行われていることを学び、交流し
オランダやアートを通して、多様な世界と出会う機会をつくれたら。

多様化、グローバル化する社会の中で、
ひとりひとりがどう向き合っていけばよいのか。
こどもたちとともに考える機会になればと考えます。

そんな思いから、こども交流&インターシップのプロジェクトを立ち上げます。
本プロジェクトのプロセスや、内容についての詳細は、随時お知らせしていきます。
まずは、概要を発表します!

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【概要】

◎‘asonabi’ international exchange program
Onzewereld THEATERSCHOOL

1、インターシッププログラム 対象:おとな

(ⅰ)現地のシアタースクールで行われていることを学ぶ、体験する
   こどもたちへ、演出・製作、振付をつくる方法やスキル
   こどもにコテンポラリーダンスを教える方法 
   「現代アートとコミュニティ・多文化共生」に関する学び

(ⅱ)現地のシアタースクールの先生とチームになって
   一緒にプログラムを作る~教える ※経験者

(ⅲ)シアタースクール全体の内容、運営のしくみを学ぶ

※講師陣 
音楽、ダンス、ドラマ3名体制でこどもたちを指揮している。

【募集内容】
時 期:①9月~12月の2週目まで
     ②1月~5月末まで
     ※こどもたちのオーディションは9月1週目
     ①②は違う内容のプログラムです。

日 数:最低2週間(8日間)~
※シアタースクール開催日は月、火、木、金。15:15-4:30 
(通常の学校は月ー金、8:30-15:00)

対 象:多文化、芸術教育に関心のある方、すでに何かしらの芸術活動をされている方。

条 件:日常会話程度の英語力。
     レポートの提出をお願いします。(日・英)
    ※初年度となりますので、ともに本プログラムをつくっていける方大歓迎。

費 用:プログラムエントリー費 ※2016年度 10,000円 
     実費 滞在・生活費+交通費(航空券・現地交通費)
     その他、諸経費(現場の内容により詳細が決まります。)

2、こども交流 対象:こども
アートを通した国際交流から、さまざまな世界、文化、現代的な芸術に触れる機会を提供する。

交流の内容は、双方の希望、可能な事項により随時決定していく。
方法は、Skypeなど簡単な通信機器を通して可能なことから始めます。

条 件:Skypeなどのインターネット環境があること
    英語を話せる方がいること
    すでにシアター・ダンス・音楽活動等を行っていることもしくは関心があること。
    レポートの提出をお願いします。(日・英)

対 象:8歳~12歳まで位。10名~20名程度のグループ単位での交流が望ましい。
     内容によっては、対象外でも相談可能。

費 用:プログラムエントリー費 ※2016年度 10,000円
     諸経費(交流の内容により詳細が決まります。)

学校情報 Onzewereld THEATERSCHOOL http://www.onzewereld.net/
       Brandtstraat 87 (groep 1 t/m 4) 2572 CC Den Haag
       Director  Ger Van Dijke氏(作曲家)


◆上記企画についての詳細は、
 お気軽にお問合せください。

NPO法人こどもアート
info@asonabi.com 


以上


(byこどもアートかとうゆみ)