レッジョ・エミリア視察①


2011年、「驚くべき学びの世界展」in京都から3年、
今回、レッジョ・エミリア(イタリア)の現地に向かう機会に恵まれました。

2014年5月18日ー22日(5日間)の報告、感想等を記します。



■5/18(1日目)

『レミダ・デーRemida Day 』

◎レミダ・デーとは
毎年1回行われれる恒例のお祭り、2000年からスタートし、クリエイティブ・リユースセンターであるレミダが運営、こども~おとなまでの作品が街中に展示、レミダの素材を使った作品、楽器、ダンスやパフォーマンスなど、街ぐるみでの循環型共同体の実践の集大成。
ESD(持続可能な開発のための教育)の実態を体感できるイベント。






今年は、端材を利活用した紙で船をつくり、街中に展示するという企画。
人々の手によって、たくさんの船が出来上がっていました。


大きな広場では、フリーケットが開催。たくさんのブース。
移民の方の姿がとても目立ちます。




レッジョ・エミリアは、90年代~メタリック系企業、工場が多く、イタリアの中でも特に移民の多い地域ということ。モロッコ、アルバニア、ルーマニア、中国、ウクライナ、ガーナ、エジプト・・・
ヨーロッパに限らず、アフリカやアジアにまで及ぶそうです。


remidaブースでは、素材・端材がきれいにパッケージされ、販売。
レシピ等もつけられていました。



2002年は、街中がこのレミダ・デーで盛り上がっていたそうですが、
今年は、あれ、規模が小さい?
レミダの素材を使った、こどもたちの作品、
アーティストなどの作品はみられなくて、残念でした。




しかし、そんな気持ちを救ってくれたのがこれ!
こどもたちの作品が僅かに、売られていました。1ユーロ

捨てられたおもちゃには、こどもたちが創作したストーリーが添えられています。

買ってもらえて、命を吹き返した、お馬さん。






たくさんの穴が面白い、黄金の亀。

こどもたちの絵による、Remidaの説明もありました。

○レミダとは?
ギリシャ神話の中にある、レは王子。ミダス王が手にしたものを全て金に変えるという意味。




このようなユニークな商品、展示は、特徴があって面白い。
とても心温まるものでした。

かつては、街をあげての一大イベント。
しかし、今年は?
街中のレストランの亭主が語っていたというひと言
「remidaはかつてのことだよ。」

これは、かつて自転車プロジェクトの壁画。






何事にも時流があるのだと感じました。
レミダ・デーは、直前にならないと毎年何があるのかわからないそうです。
新たな動きを期待したいです。
 

◎レミダクリエイティブリユースセンターとは?
・リサイクル推進
・クリエイティビティ
ものをつくることを学ぶのではなく、リサイクルを五感で感じる。
素材・端材の利活用を進める施設。
世界23か所(平成23年度現在)に普及。



(byかとうゆみ)

This entry was posted on 2014-07-08 and is filed under . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

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