Archive for 1月 2019

マテリアルの森へようこそ ③“へんしん”コスチュームをつくってあそぼう! レポート

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まちゴミ使ってナニしょ!?

大量の布。この日のために"まちゴミ"を集めました。

これぞ、Gurure:ぐるり!の魅力。
廃材を思いっきり使って遊ぶ、冬休み企画を実施しました。





2018.12/27(木)
“へんしん”コスチュームをつくってあそぼう!レポート
於:京都市北いきいき市民活動センター

『マテリアル、布の森へようこそ!』
1部 布の感覚あそび 

ロール状のまっさらな布群。
鮮やかな黄色のじゅうたん。緑、空色のグラデーション。
しなやかな白布のドレープ。まるでドレスのよう。
肌着がカットされ、穴模様となった端材、赤色の毛氈がアクセント。
まるで絵画を描くように、会場が演出されました。

ごみの魅力、これは一体本当に捨てられるごみなのでしょうか?
豪華な遊びの空間です。

こどもたちの入場とともに、勝手に遊びが始まります。

  
 
布を上下に仰いで、波がやってくる。いろんな色の波が押し寄せる。
シンプルな遊びですが、こどもも大人ももう夢中。


布の世界を泳いだり、大量の布を、まとってすその長ーーーーいスカート。
くるくるまるめて、頭の先から、足の先の先の先まで布に覆われる。
みんなが船の船員に。引っ張ってーっと。
大人も、こどもたちがつくる物語に巻き込まれる。

今までにない布の世界を、身体いっぱいに体感し、自由な遊び・創作が生まれました。

 
 
 




肌触りのよい、しなり感のよい布が、こどもたちの身体を這わせ
それがまた彫刻のように、オブジェに。
自然な動きがついて、勝手にドレープができあがり、美しい。
まるで舞台を見ているようなシーンも。

こどもたちは、布の心地よさにはまって、離しません。

こんなこどもたちの自然な動き・リアクションが、
素材群と出会い、場の空気を変えていく。

表現ツールがいろいろあって面白い。
身体の動き、心の動き、周りの空気に誘われ、イマジネーションが掻き立てられ、
さまざまな表現行為(ダンス・音・造形・パフォーマンス)、遊びが発露・ときに爆発!

クリエイティブコネクション。

これこそが“こどもアート”



 
 
キャーキャー言いながら、
想像以上に心と身体が温まりました。





また、京都市内北部・原谷にある帯地屋さんから、
長ーい帯端の廃材をご提供いただいていたこともあり何か遊びたい!

会場内の柱に結び、張り巡らせて
マテリアルの森に張り巡らされた根っこ?蜘蛛の巣?!
「帯地のジャングルジム」の誕生。あっという間に出来上がり!

くぐったり、ひっぱったり、結びをふやして網目をつくったり
カタチも遊びも自由自在。





布といえば、道具は、はさみ。
人間の文明は、生きるために
道具を発明し、改良することで発展。

『ものを切る・断つ』という行為からは、格段と世界が変わり、広がります。

かつて昔、布が大変貴重なものであったように。
まっさらな布にはさみを入れる、
どことない緊張感も味わいました。






2部は、コスチュームづくり。
遊んだ布に手足を通す穴を数か所開けて、身体を投入、
ぐるーっと巻きつけて。
あっという間に衣装のようなものが出来上がる。
しくみは簡単!

想い想いの色の布で、こどもたちが布に纏われていく。
へんしーん!!

 


「ごはんですよー」
さぁ、一息。
京都市北いきいき市民活動センターのお母さんたちが朝から用意してくれたお昼ご飯。
 「いただきます。」

和室でゆっくり頂いて和気あいあい。
お腹が満たされたところから、また再開。


次は、Gurure:(ぐるり)のいろんな素材群たちも加わり、
想い想いのコスチュームを完成させていきます。




早速、本日の一番!!!度胆を抜かれるような作品が完成。
さすがスイングさんご一行 http://swing-npo.com/intro/index.html
こどもたちもキョトンと。。。。
なんて刺激的。

おめでたいコスチュームができました。





いろんな素材を手に取り、触れ、イメージを膨らませ、
サポーターのみんなの手を借りながら、変身ツールづくり。
ミシンサポートも加わります。

今日は衣装がつくりたいと、それ以外のことはやらない。
最初から意思のはっきりしていた女の子。
衣装づくりにかける想いはひと一倍。ずーっとミシンをかけて、カタチをつくり、
自分でやる!っとこだわりをみせていました。

 
  



こどもたちの発想にハッっと、ぎょっとさせられることも多々。
こんなものがこんな風に使われる。
大人の心を刺激します。

会場は、ますますいろどり鮮やかに。
そろそろ3部、発表、鑑賞 カーニバルのじかんです。

 










ダンサーの市川まやさんがリード役を務め、
ミラーボールや灯光器。暗幕。シアタームードが高まります。
レッドカーペットへ、さぁどうぞ!

新川さんの太鼓に合わせ、発表!



まやさんの振り付けに合わせ、身体が動く。
会場をぐるぐる廻り、簡単な振り付けを真似しておどったり、打楽器を鳴らしたり
床を綺麗にしながら踊る、床拭きダンス!
カーニバルの時間は続きました。

盛りだくさんの1日。

廃材その素材の特徴、廃材を活かす遊びの工夫。
まちゴミは、まだまだいろんな可能性がありそうです。
ご提供頂いた皆様、ありがとうございます。

『こどもたちを豊かに育てたい。遊ばせたい。
ーごみ・廃材がたくさんあるではないかー』

単純なこと。でもなかなか実現できてないことのようです。

信頼関係の上になりたつ、このGurure:(ぐるり)プロジェクト
皆様のご理解とご協力、よろしくお願いいたします。



【感 想】
・「遊びは無限だ」と改めて感じました。布だけで皆1時間以上遊べるのがすごいと思いました。自由に布を切断できて嬉しかったです。色々な材料があり迷うほどでした。食事も事前準備など大変だったと思いますが、この日のためにありがとうございました。お世話になりました。こどもたちと思いでができてよかったです。

・布を使って衣装を作ったり、アイデアをもらって楽しい作品ができてよかったです。こどもたちに楽しい時間をありがとうございました。昼食も頂けて大満足です。ダンスも楽しかったです。
(アンケートより)





【概 要】
マテリアルの森へようこそ 冬の連続企画  
まちゴミ使ってナニしょ!?

12/27(木)“へんしん”コスチュームをつくってあそぼう! 1DAY企画
いろんな、まちゴミ(廃材・端材)を使って自由に創作、いつもと違う世界を冒険してみよう!

1部 布の感覚あそび 10:30-11:30
-ランチタイム-
2部 コスチュームづくり 12:30-14:30
3部 カーニバルのじかん♪ 14:30-15:00      

参加者 25名(こども~おとな)
参加費:300円/人(ランチ付)幼児(小学生以下)親子で300円
対象:こども 

会場 京都市北いきいき市民活動センター 
    京都市北区紫野北花ノ坊町18番地  tel 492-7320

Credit
パフォーマンス 市川まや
音楽・打楽器 新川誓弥、スズキキヨシ
コスチューム 沖野史佳 鈴木あゆみ 
制作サポート 山本けんと 山本めぐみ 神谷 潔 水野哲雄  
         武田みどり 堀部知篤 井上梨花 岡本みか
構想・空間 かとうゆみ

◆素材提供:
帝人フロンティア株式会社、日本毛織株式会社、東レ株式会社、株式会社ワコール
泉製紙株式会社、大津板紙株式会社、清水焼団地協同組合、KTC(京都機械工具株式会社)、
株式会社J・P・F、株式会社中川パッケージ、日本紙管工業株式会社、有限会社山田木工所、
岩本印刷、株式会社クラモト・工房、株式会社立野矢、 株式会社寺島保太良商店、
辻錺金具製作所、アトリエみ塾、 日の出PRODUCTS、おんらく市場、他多数 (順不同)

協力:京都市ごみ減量推進会議
「平成30年度京都市ごみ減量推進会議 市民等からの提案によるごみ減量モデル事業助成」

主催:京都市北いきいき市民活動センター
共催:GuRuRe:(ぐるり)プロジェクト(NPO法人こどもアート)


マテリアルの森へようこそ ②冬のお飾りづくり レポート

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2019年、本年もよろしくお願いいたします。

廃材をこどもたちのアート活動に利活用する取組 Gurure:(ぐるり)
2018秋より、京都市北区千本北大路 
1000KITAのラジオミックス京都・サテライトスタジオを拠点に
ご提供頂いた廃材・端材(まちゴミ)のストックヤード、
オープンスタジオ等、実験的な取り組みを行っています。

ますます『ごみ』は、大きな社会問題です。

ささやかですが、『捨てられるもの』が、こどもたちの遊び学びの資源に変わる。
‘ごみ’への見方、関わり方の意識が変わる。
日常の楽しみがちょっと膨らむ。
夢中になる時間を取り戻すなど。

いろんな願いを抱きながら、未知なる展開を楽しみたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。


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マテリアルの森へようこそ 冬の連続企画 レポート 
まちゴミ使ってナニしょ!?

2018.12/16(日)クリスマス、お正月を前に、自然素材を集め、
冬のお飾りづくりを、京都市北いきいき市民活動センターにて行いました。

 わらを木槌でトントンたたき、わらを扱いやすくします。
両手を使い、2本の束をひねり、しめ縄をつくります。



いざ自分で作ってみるとなかなか難しい。
両手を交互に動かし、手と身体を使いこなす、タイミング、リズム感が大事です。
こつを得るまで、何度も何度も繰り返す。

しめらせたわらの感触、香りもなんともいえない。
身体で覚えるって、こういうこと。
なんだか気持ちも引き締まり、想いが込められます。

普段食べているお米、稲穂にわら。
ものの履歴をたどることで、ものへの関わり方がぐーんと変わります。




神様をお迎えするためのお飾り。
日本に伝わる、お飾りの習慣を見直す機会に。

また、伝統的なお正月の飾りに不可欠なしだの葉。
「うらじろ」と呼ばれるもので、葉の裏が白く、心に裏や偽りがのない純白なことを示すそうです。

普段、当たり前に目にしているデザインには、自然の叡智、先人たちからの知恵、
いろんな意味が込められていることに、あらためて気づかされます。




他にも、つる、木の枝、木の皮、南天、たけ、麻、いぐさ(畳の端)、まつぽっくり、木の織物の端、
また、形状がもじゃもじゃしていて素材として使いやすい、ヒカゲノカズラ(シダ植物)他。

会場の京都市北いきいき市民活動センターから北部へ、
京都市北区の山間エリア、雲ケ畑、氷室をはじめ、
多くの皆様のご協力のもと、いろいろな素材が集められました。





こどもたち


お母さんも

おばあちゃんも

伝統的なお飾り、手わざを学びながら、
ぼく・わたしならではのお飾りをつくろう!

「神社みたいな・・・・」

過去~未来のかけあわせ、いろいろな作品が仕上がりました。
こども~お年寄りまで、いろんな世代の方々とともに豊かなひと時を過ごしました。




【感 想】 
・すごい楽しかったです。こどもたちには少し難しかった様な。でも、良い思い出です。カップのツリーよかったです。ものづくりいいですね。今の子どもたちはAI、パソコンはすぐに手に入るので、親も与えてしまいがち。色々な方々に助けられ、これから将来あるこどもたちに地域でバックアップできる北区すばらしいと思います。ありがとうございました。

・しめ縄の作り方を丁寧に教えてもらえたので良かったです。面白い素材がたくさんあるのに、自分のアイデアがなかなか浮かばす難しいなと思います。こどもたちの発想に頼りたいです。次は服を作ってみたいです。

・色々なもので、様々な物が作れるのが楽しく、娘も集中していた。

・とても楽しかったです。はじめはどうしたら良いか分からなかったけど、イメージが広がっていくと、材料が多くあったので作りながら楽しい作品が出来ました。こどものように制限なく自由にのびのびできるように頭を軽くしたい。ボンドではくっつきにくかったので、各テーブルに一つグル―ガンがあると良い。なかなかイメージできない人やこどもように作品例があるとよい。
親切丁寧に教えて下さり、ありがとうございました。とても楽しく次回も参加したいです。

・とても楽しい時間をすごせました。廃材利用などでもすばらしい物ができることを知りました。おもちをいただきありがとうございました。

(※アンケートより)









【概 要】
マテリアルの森へようこそ 冬の連続企画  
まちゴミ使ってナニしょ!?

12/16(日)冬のお飾りづくり
ー手わざと自然素材ー
 日本には、すばらしいお飾りの習慣があります。身近になじみのある自然素材に触れ(わら、木の枝、皮、たけ、つる、麻、いぐさ等)、手わざを学び、ぼく・わたしならではのお飾りをつくろう!
参加者 午前の部10:30-、 17名
    午後の部13:30-  18名
対象:こども~おとな
参加費 100円/人、幼児(小学生以下)親子で100円

会場 京都市北いきいき市民活動センター 

主催:京都市北いきいき市民活動センター
共催:GuRuRe:(ぐるり)プロジェクト(NPO法人こどもアート)