レッジョ・エミリア視察⑤


■5/22(5日目)

聖なる山 ピエートラ・ディ・ビスマントバの町
エレモ・ベネディティーノ教会へ




レッジョ・エミリア市の特産である、パルミジャーノ・レジャーノのチーズ工場見学。
職人さんたちが、丁寧に説明してくださいました。
チーズの味は、最高!




レッジョ・エミリアからバスで約2時間
北イタリアの美しい風景が広がります。
トスカーナ、エミリア地方のアッペンニン山脈国立公園に位置するリゴンキオ





水力発電所にある水のアトリエの訪問です。
水とエネルギーを楽しみながら学べる‘水のアトリエ’





こんな、山の中にあります。






Remida(端材の利活用)の素材がたくさん使われ、
創意工夫をこらした手作りの装置が置かれています。
身近に感じられる演出に、ワクワクする気分が膨らみます。





さて、「エネルギー」って何だろう?
アトリエスタが、こどもたちに問いかけます。

これは、エネルギーの装置。上部のタービンは、何かをすると動きます。
押したり、引いたり、ぐるぐる回したり…
タービンが動き始めます!
こどもたちは、動かすことを体験しながら、エネルギーって何?を体感します。





そして、タービンから透明の糸がつながっている、もう一方の装置へ。
「さあ、ここにエネルギーを表現してみよう!」


こどもたちは、エネルギーって何?を感じたままに、この装置に表現します。
ああしよう、こうしてみようと、試行錯誤、作り変えることもできます。
納得のいくカタチを探求できます。

こどもたちが捉えた、エネルギー!
こんなに面白いカタチなんですね。




このようにエネルギーを、遊びながら学ぶ。答えは、様々。
こどもたちのそれぞれの探求にゆだねられているのが、
とてもすばらしいです!





ここでもレミダの素材が、大きな役割をはたしています。
イタリアのマテリアルは、カラフルな色が多く、とても綺麗です。










手作り感溢れるものが、何とも言えなく、愛くるしい。ワクワク感をそそります。
こんなに身近にあるもので、こんなことができる。こんなに遊べる。
いろんな気づきがあり、想像の種を持ち帰ることができます。




こちらは、水の特性、性質を体感できる手作りの装置。




体験したことを、いろんなツール(絵画、造形、音、ダンス)を用いて、表現したり、
語りあったり。レミダの素材を使って、オリジナルな装置を作ってみたり。
遊び方は様々、工夫が凝らされています。






見ているだけで、つい手を出したくなって、やってみたくなるものばかりです。
「いつまでも遊んでいられる」
「アイディア満載、本当に面白いしかけがたくさんありました」





光も上手く取り入れ、ここでも‘美’水の美しさを体感することができます。





世界の各地には、参加体験型のチルドレンミュージアムがあり、
いくつか見てきましたが、こちらの施設で見たようなものは、はじめて。
本当に感動しました!

ちょっとした工夫で、こんな場になる。
お金をかけて作られた装置、設備にはない、温かさと面白さがありました。


苦戦している文化施設、自然体験施設など、
レッジョ・アプローチは、大いに参考になると思います。

ぜひ、みなさまのプログラムにアートの視点を取り入れてはいかがでしょうか。
私たちは、お役に立てることがあるかもしれません。



(byかとうゆみ)

This entry was posted on 2014-07-18 and is filed under . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

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