Archive for 2012

クリスマスアートパーティー♪

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こどもたちがわくわくドキドキ、クリスマス!
休日の午後、京エコロジーセンターにて
『クリスマスアートパーティー♪』
クリスマスリースをつくろう&ケーキデコレーションが開催されました。




障害(ダウン症)をお持ちのお子様、兄弟、家族の会の呼びかけです。
京都造形芸術大学こども芸術学科の学生さんは、アートを担当
クリスマスリース作りがはじまります。



段ボールをまあるくカット、その上に緑の絵具で着色。
パーツもパスタやリボン、わた、ボンボンなど、
素材がいろいろ揃えられています。
時間をかけて、素材を準備したということ。愛情たっぷり!



こどもたち、お父さんやお母さんも一緒に、
みんなでテーブルを囲み、わいわいリース作りが進みます。

簡単なお飾り、しかしお家ではなかなか準備してまではできないです。
こういう場があると助かります。
っというお母さん。

「かっこよくっと思うとかえってヘンになってしまって・・・
こどもは何にも考えず、スムースに、その欲のなさがよいのかもしれませんね」
私が夢中になってます。
こどもたちを囲み、家族どうしがわいわい言いながらの作業、
なごやかな時間が流れていました。


個性溢れるリース「はい、できあがり!」




次は、あまーい香り漂うお部屋へ
クリスマスケーキ、デコレーション。
指導いただくのは、トコトコの会代表石田さんの旦那様。




苺を切ったり、飾ったり、クリームを塗っていきます。
みんな大興奮!!
大きなクリスマスケーキ。
最後はクリームをしぼって「完成!」



室内には、先ほどのいろんなリースが飾られています。
テーブルにも学生さんが準備してくれた、
ツリーのお飾りが・・・
キャンドルも灯って、雰囲気はバッチリ。
クリスマスパーティーの始まりです。
「真っ赤なお鼻のトナカイさんは・・・」みんなで合唱。
「いたーだきます!」甘ーいケーキ、みんな大喜び。
みんなでつくって、食べて、歌って・・・楽しい時間です。




障害がある、ないに関わらず、
多様な価値を持つ人と人とが出会い、交流できる機会は貴重です。
記念写真をとったり、おしゃべりしたり、
和やかな時間が流れました。

「こども」の存在が、いろんな人やコトとの出会いを広げてくれます。
日々、面倒なこと、大変なこと、思うようにならないこと、
生きているといろいろあります。こどもがいれば、なおのこと。

私たちは、アートの視点から、
少しでも‘ 楽 ’になるきっかけをお届けしています。
もうちょっと、力を抜いて、無駄なように思えることも大事です。
合理性、利便性、おとなの社会は忙しい、
近頃、こどもたちを取り巻く環境も忙しい。
みんな疲れてしまってはないでしょうか?
思いきって遊んでみよう、休んでみよう!
忘れていた、何かがにゅくにゅくと目覚めるかもしれません。
ファンダジーの世界溢れるクリスマス、
こども頃、思い出してみよう!
メリークリスマス♪




【概 要】

『クリスマスアートパーティー♪』
クリスマスリースをつくろう&ケーキデコレーション
2012年12月23日(祝)13:30~16:00
会場:京エコロジーセンター(京都市伏見区深草池ノ内町13)
ワークショップ参加費:300円

アート担当:京都造形芸術大学こども芸術学科学生
参加:こども19人、大人24人
コーディネート:NPO法人こどもアート
主催:トコトコの会京都


キャンドルホルダーをつくろう!@DOOROOMOO

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 2012121日の2日の二日間にわたって、群馬県と茨城県内4ヶ所のファッション店「DOOROOMOO」で、アートワークショップを開催しました。今回のテーマは、クリスマスにぴったりのキャンドルホルダー。セールや福袋など楽しい企画が盛りだくさんの「アニバーサリーフェア」の一環です。
クリスマスデコレーションの施された店内の一角が、ひとときワークショップの場に。

 ワークショップの講師をつとめてくださったのは、群馬大学で美術教育を教える茂木一司先生と、アーティストであり筑波大学でも教鞭をとる林剛人丸さん。それぞれ指導する学生さんたちと一緒に、ワークショップを組み立てていただきました。
参加者にアドバイスを送る、サンタ帽姿の茂木先生。

やさしいお兄さんのような雰囲気で、制作を見守る林さん

 お二人のワークショップはどちらも、ガラス瓶を使ったキャンドルホルダーづくりですが、デコレーションの方法はそれぞれ個性が発揮されています。

 茂木先生のワークショップでは、グルーガンを使ってシーグラスやボタンを貼付けていきます。様々な色と形のシーグラスやボタンがでこぼこと盛り上がり、ただの瓶が次第に味わい深い造形に変わっていきます。


グルーガンで大胆に、素材を貼付けていきます。



 制作は、大学院生の二人が親切に指導してくれました。大人には馴染みのないグルーガンですが、最近では小学校で使うケースも多く、子どもたちはあっというまにコツをつかみ、どんどん作業を進めていきました。中には、素材をおかわりする子どもも。


制作中の風景。みんな真剣です。

指導してくださった大学院生の二人。アイスブレイクには、「ジングルベル」の演奏も。

完成! こちらのご家族の作品は、ふたにまで装飾が施されていました。やわらかい発想に脱帽です。


最後は、LEDのライトを入れてみんなで鑑賞。


 一方の林先生のワークショップは、色付きのフィルムやシールを使い、透過する光の微妙な色合いを味わってみようという趣向。材料も、きらきらした繊細なものが用意されていました。

キャンドルホルダーの作例。後ろは、林さんと手伝っていただいた学生のみなさん。

キラキラした素材たち。

まずは好きな素材を選ぶところから。


 学生さんたちが、参加者のなかに入り、お話をしながら指導してくれたことで、参加者同士も会話を楽しみながら、和気あいあいとした雰囲気で作業を進めることができました。

ときに楽しくおしゃべりしながら、ときに黙々と集中しながら、つくっていきます。

なかには、三世代で参加されるご家族も。

できました!

 最後は、林さんと学生さんたちが特別に用意してくれた、お試しボックスに入れて鑑賞。家族同士の作品を見比べたり、他の参加者の作品を見せてもらいながら感想を話し合います。

一生懸命つくったキャンドルホルダーは、暗闇のなかでどう見えるでしょうか?

箱をのぞくと・・・。なかの明かりを通して微妙な色合いが見えてきます。


 いずれのワークショップでも、店内の一角に特別につくられた会場にもかかわらず、参加者の方々が安心して、楽しくキャンドルホルダーに取り組んでいる様子が印象的でした。きっと普段から、この店でのショッピングを家族で楽しんでいるのではないか、という雰囲気。

 ロードサイドの店舗といえば、全国どこも同じ店、同じ商品を売っているという画一的なイメージがあります。しかし、「DOOROOMOO」は、そのイメージをくつがえすような店を目指しているようです。単に生活必需品を購入するだけでも、ショッピングを楽しむだけでもなく、家族の新しい関係を育むことのできる場所。モノを売るだけではなく、地域の人々や家族のあいだの交流の拠点でもあるような店が日本の各地に広がっていけば、これからの地域生活のあり方も変わっていきそうです。

 アートワークショップの一つの魅力は、いつもとは少し違う想像力を発揮し、普段はしないような会話が生まれる時間を創出することにあります。こうした地域の拠点でアートワークショップが重ねられることで、モノだけではない生活の価値を地域に提供していけるのではないでしょうか。これからの展開が、楽しみです。










産学連動 Artroom project 「フラクサス」 × 京都造形芸術大学

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2012年12月15日(土)・16日(日)
兵庫県伊丹市にあるイオンモール伊丹にて、
産学連動 Artroom project 「フラクサス」×京都造形芸術大学のメンバーによる

自分たちの食べたいクリスマスディナーを作ろう!
「マジカルディナー」ワークショップが開催されました。

 

今回は、フラクサス店内、京都造形芸術大学の学生さん25名が手がけた
クリスマスのショーウィンドウ前の広い通路が会場です。
ママのお買い物についてきた子どもたちが、「何あれ!やってみたい♪」
と続々ワークショップに参加してくれました。



まず、子どもたちはサンタさんからの手紙を受け取ります。
クリスマスにサンタさんに来てもらえますように!との願いを胸に
おいしいディナー作りのスタートです。


最初は、ディナープレート選び
ギザギザ や なみなみ、いろんな形に縁取られたお皿一枚選ぶのも子どもたちは真剣。
サンタの帽子をかぶった京都造形芸術大学のお姉さんたちにも
相談に乗ってもらいます。


さぁ、お皿が決まったら、次は、いよいよトッピング
色とりどりの毛糸やストロー、かわいい形のプリンやヨーグルトのカップ
キラキラした紙も用意されています。
「う〜ん、どうしようっ」と悩む子どもたちに、
「あとでまた取りにきてもいいよ」とお姉さんの声。
ひとまず、制作開始です。




6人がけのテーブルが6つ、たくさん設けられた席は
材料をかかえた子どもたちで、大盛況。


ボンドやテープで、布や糸などを自由にはり付けて
ケーキに、綿菓子、思い思いにディナーを作っていきます。
  

「あ!いいこと思いついた!」と叫んだ女の子は、
小さく刻んだストローでカラフルなピザに。
「どの色が好きなの?」と聞くと「全部!」ですって



「ここは、こーして!こーして!」
難しいところは、ママにも手伝ってもらいます。
「ん?リボンって難しいなぁ」と悪戦苦闘するママの姿も・・・


ママはお買い物中で、少しの間お手伝いを任されたパパ。
大きな手で、小さなケーキの飾りを丁寧に作ってくれていました。

一方、「夢中になりすぎて、娘があんまりしゃべってくれないんです…」と
ちょっぴり寂しげなパパの隣では、女の子が着々とディナーを作りあげていきます。


そして、子どもたちの想い描いた理想のディナーが次々と形になっていきます。



「楽しかった♪」と笑顔で応えてくれた宝塚市のユメちゃんは、
プリンにラーメン大好きなものをたくさん盛りつけました。

お姉ちゃんのマナカちゃんは、プレートに時計をデザインしたこだわり屋さんです。



でも、これで完成ではありません。


出来上がったディナーには、
「おいしくおいしく、おいしくな〜れ!」
と大きなフォークとスプーンで魔法をかけるんです。

すると・・・

**☆キラキラキラキラ〜☆**


魔法がかかって、もっともっとおいしくなったマジカルディナーが完成!
子どもたちは最高の笑顔で記念撮影。


思い出の写真は、ママにも嬉しいプレゼントになったようです。

○ 2人の娘さんが参加した西山さん(宝塚市)
  家では、こんなに材料を揃えるのは無理、大変ですよ!
  子どもたちも大喜びで良かった。

○ 4歳の娘さんと2人で参加した福原さん(大阪市)
  いろいろ考えていた子どもの姿にびっくり。
  手を出そうとしたら、「自分でやる!」と怒られました。

○ 親子4人で約1時間一緒に作り込んだ森田さん(伊丹市)
  たまたま通りかかって参加したんですが、みんなでしっかり楽しんじゃいました。
  そんなこと思いつく!?と子どもの発想には驚かされました。



子どもの発想に驚かされたのは、パパ・ママだけではありません。
ワークショップを企画した京都造形芸術大学の学生さんたちも、なんです。


普段子どもたちに接する機会の少ない、 空間演出デザイン学科の4人は、
ケーキに顔をつけたり、お皿にデコレーションしたり
「それをソコに使う!?」と子どもたちのアイデアに舌をまいたそう。
2回生の奥田美優さんは、
「これからは、制作するときに、子ども目線で考えたらどうなるか?
 と考えてみようと思う」
と子どもたちの発想力に刺激を受けたと話してくれました。


将来、保育園でアートを用いた教育をしたいという
子ども芸術学部2回生の山下智大さんは、
「意外と細かいところまで、こだわりを持って作ったり、
 独創的なアイデアを見せてくれたり、本当に、子どもはアーティストですね」
「アートに触れることで、普段見せない子どものいろんな可能性が引き出せると思う」
と夢への思いを改めて感じているようでした。


今回の学生さんたちを指導されたのは、京都造形芸術大学・芸術学部の関本徹生教授。
「参加者にとっては、学生ではなくプロ、その意識を持って
 社会の現場でいろんなことを学んでほしい」
「子どもたちは頭がやわらかい。学生たちも見習わないと」
とサンタ帽子をかぶり会場を手伝いながら、その成長ぶりを見守っておられました。





イルミネーションも子どもたちの瞳も
キラキラ輝くクリスマス
一緒になにか手作りしてみてはいかがですか?
子どもたちの魔法のような発想力に驚かされるかもしれませんよ



【イベント概要】
産学連動 Artroom project 「フラクサス」×京都造形芸術大学
「*マジカルディナー*」
日 程:2012年12月15日(土)・16日(日)
会 場:イオンモール伊丹
対 象:小学生以下のお子様
参加者:1日目 113名、2日目 126名
企画・参加学校:京都造形芸術大学
人数:学生25名
コーディネート:NPO法人こどもアート

■産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大学」
わくわく、ドキドキ、ハプニングがテーマ。
全国で子供と楽しめるアートワークショップを大学と連携し展開
主に全国11ヶ所のイオンモール内に出店している「フラクサス」
というストアを舞台に開催。http://www.flaxus.jp/