Archive for 3月 2017

⑥目からうろこ!オランダ&アート

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オランダレポート続編~

私、実はオランダに足を踏み入れ、
はじめてアートが心底、面白い!と感じたのです。

幼いころは、絵画教室に通い
大人のような絵を描けることがよいとされる。
だから、がんばって、大人の真似をする。
「きれいに描けることがいいんだ」と思っていました。


そして、学校の美術の時間は、気分転換。
一方的に与えられる形式の授業から、少し離れ、
自主的に取り組むことができる貴重な時間。
デッサンや画法、造形がベースでした。

また、いわゆる展覧会を観に行っては、
これが有名な〇〇〇。そうなんだ。。。きれい~
美術館の後のお茶や食事がまちどうしくて!

大体こんなことから、美術はよくわからない?もういい。
そんな方々も多いのでは。

しかし私は、幸運にもひょんなことから、
現代美術作家、デザイナー、伝統工芸に関わる人など、
何かを創りだす、クリエーターの人々と出会い

「アートはいったいなんだろう?芸術って?」
「この人達はいったい何?」
そんな興味と問いを持つようになりました。

現場をお手伝いしてみたり、世界の美術館へ足を運んだり、
こどもたちと創作活動(アート)をする時間を持つようになったり、
まさに独学、探究の日々。


継続は力なり。プロセスから、
ついに、「これがアート!」
「こういうことがアートかもしれない!」
そんな身体が震えるような瞬間、アートの力に出会えたのです。
新しい世界がぐーんと開け、私が変わっていったのです。

技術や表現力、見た目の美しさだけではない。
生きることに寄与するアート。生きる知恵をおしえてくれるアート。
そんな、いろんな魔法の力を知ったのです!

長くなりましたが、
これがざーっとNPOこどもアート設立に至るストーリー。

今回は、もうひとステップ上昇、
このアートの力が活かされているところ、
まさにオランダがそうだったのです。

社会・人々のお困りごとを、
アート・遊びのアイディアから見出す、
未来を創造していこう!という実験的社会。

簡単に言えば、こんな具合。


(ここでは蚕が飼われていました)

例えば、アートと歴史でアートヒストリアン
アートと生物、アートと食、アートと衣、アートと土木、〇〇〇というように、
各フィールドの専門性とともにアート、アーティストが存在する。

クリエーターの個々持ち合わせいる個性や得意分野をべースに、
遊びゴコロ・アートの要素が加えられ
与えられたミッション、課題解決にあたる。

作品は、何より、わかりやすく誰もが理解しやすい。
『まさに、目からうろこ!』


いろんなジャンル、例えば、ファッション・写真・陶芸・彫刻・ダンス・音楽・映像など
さまざまな表現ツールやテクノロジーが組み合わさり
ジャンルを超えたところで作品が生まれていく。
 固定概念などはなし、まったく自由な表現。

ものごとの捉え方、アプローチ、編集の仕方
表現方法やツール、その組み合わせ、
関係の結びかたには、本当に感銘をうけます。

こどもたちが、何の固定概念もなく
自由気ままに表現するそんな感覚。

もっと知りたい方は、まずはダッチデザインをチェックしてみてください。


 

 
 

アートが社会に必要とされ、支援され
クリエイティビティが養成されるわけがわかります。
日本とは、少しアートアーティストの見方や役割が違っているのかもしれません。

まぁ、本当に驚くべき世界がここにあり。
こんな社会があったのだ!


アトリエが持てる

そして、友人のアーティストたちは、みなアトリエやスタジオをかまえていました。
アーティストが存在できる社会。
こんなことをしてても、食べていけるんだ。
なんだか、社会のゆとりを感じます。

 
 

Regulamariamuller
http://www.regulamariamuller.com/
Moritzebinger
http://www.moritzebinger-artprize.nl/


 
 

timon hagen
http://www.timonhagen.com/

 
近々は、日本でも使われなくなったビル、テナントを利用したアトリエや制作スタジオが
共同で使用できる施設なども誕生しています。
いろんな選択肢の幅が広がってきています。

the site F み塾 こどもアート研究室 
(旧校舎)http://kyoto-tongari.com/26256

REDIY
http://mayshare.chu.jp/REDIY/


気軽に楽しめる文化的体験

オランダには、質の高いアートに出会える
無料で楽しめるイベントもたくさんあります。
アムステルダムの中心街、ダム広場が劇場に変身!

ライティングフェスティバル
 amsterdamlightfestival
https://www.amsterdamlightfestival.com/en/


 
 



また、どんな田舎の街でも、
劇場やコンサートがあり娯楽・習慣として根付いています。

施設は、おおよそ政府の支援もあり、
アーティストがチケットを売ることにあまり必死にならなくても活動できる。
作品づくりに専念でき、田舎都会に関係なく、質の高い作品鑑賞ができる。
観客を飽きさせない。プラスの循環です。

過疎高齢化の課題を抱える日本の農村。
魅力的なアートで街を元気にする。
いろんな事例も出てきています。
こうしたエリアは仕事づくりの課題と合わせて、
まだまだこれから何が起こるか楽しみなところですね。


もうひとつ驚きの場所

老いたらHAPPY、施設も明るい!

こちらは老人マンション。まるで、デパートやアミューズメントパークみたい。
友人のお母さまが入居されていたので、ごあいさつに伺いました。
政府の援助により、入居できているそうです。

1Fはカフェにレストラン、小さなショップ、そして大きなステージ!
いろんなアーティストが演奏に来てくれるそうです。
その日は、その土地zeelandの民族衣装を着たご婦人たちが、
ムール貝をサーブしていました。
まるで、老人たちだけが住んでいるマンションとは思えない
不思議な空気。熱気があります。

これは特別な場所ですか?と友人にたずねたところ
そうではない。という返答にびっくりしました。

最低限の生活の保障と教育、医療、福祉、老後の安心。
日々さほど贅沢しなくとも、未来を心配せずに生きられる。
税金は高いですが、人々が安心して暮らせる社会。
政府と国民の信頼からなるものだと思います。

「隣の芝生は青い」
それだけなのでしょうか。



物質的な社会が飽和状態となり、次は何が求められるのでしょう。

アート・クリエイティビティが生きること、社会のためになる。

消費主義ではなく、自分で遊びをつくる、人生、暮らしを創る。

これからの時代を生き抜くキーワードになるのではないでしょうか。

オランダ社会、オランダ人の持ち合わせている感性に
何かヒントを得られるのではないかと思います。

劇場的社会オランダ。
魅力がいっぱいです!


※本記事は、
個人的な経験と感動を紹介しています。
オランダについて、個々いろんな見方、
感じ方があることをどうぞご理解ください。


(byこどもアートかとうゆみ)