産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「名古屋芸術大」

2011年4月9日(土)・10日(日) 
名古屋の北西端に位置する、mozo ワンダーシティで開催された、
産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「名古屋芸術大」へお伺いしました。


以前は工場が立ち並ぶ立地、近年はマンションなどの住宅地へ土地利用が進み、
地域の多様なニーズとともに3年前に新しく生まれ変わったショッピングモールです。
名古屋の中心街を結ぶ、地下鉄や私鉄も乗り入れ、
駅から徒歩約5分。至近の距離にあるとともに、
国道や、県道に接道する、公共交通機関や車両のアクセスに恵まれたところです。

上質なファッションブランド、トレンドファッション、
キッズ・ファミリー、スポーツ、カルチャー、フードまで、
幅広い世代層に支持されるお店が1F~4Fまでずらりと並んでいます。


その一角、名古屋初出店、高感度でおしゃれなライフスタイルを提案する
「FLAXUS」ストア前にて、小学生を対象とした、アートワークショップが行われました。
名古屋芸術大学のスペース、ビジュアルデザインなどを学ぶ大学生、サポーター総勢15名により、制作されたウインドウ、ワークショップです。

テーマは「春のおとずれ」
森や林では、芽が出てきたり、花が咲いたり、
生き物が目を覚ましたり、何かが動き、生まれてくる。
そんな感覚をこどもたちと一緒にカタチにしたい。
森に見立てた街に、あかりを灯すワークショップが考えられました。


ワークショップリーダー服部さんは、
遊びやものを作ることを通して、身近なモノの見方や視点が少し変わり、暮らしが楽しくなる。ボタン1つで済んでしまうことも、ちょっとした工夫で楽しみが見いだせる。自分で作れる。
今回は「あかり」に触れることから、暮らしを楽しむきかっけを感じてもらえればと語ります。

○「あかりの森をつくろう」
1、ダンボールを使い、小さなあかり(ランプ)台を作ります。
2、シートにクレヨンで思い思いの模様を描きランプシェードをつくります。



ボンドを練って、蛍光灯に貼って乾かします。
乾いたら、ペラペラっとシートをはがします。


円錐型にかたちを整え、電球のあかりにかぶせます。ランプツリーの完成です。


みんなが作ったランプであかりの森を作ります。
小さな森がキラキラ輝いています。


最後に、あかりの森で記念撮影。
こどもたちは、大喜び。お母さん、お父さん、おばあちゃん、
おじいちゃんも笑顔が溢れます。


○こどもたちは・・・
どんなものが出来上がるのか、わくわく
お絵描きだってこんなに楽しい。



ひとつ、ひとつ丁寧に、大好きなものを描きます。


ぐるぐるなぐり描きも、すてきな模様に。
あかりが灯る瞬間は、やった!できた!
こどもたちの達成感も膨らみます。


「いいのできたね~」
「かわいい」
「どっちがいい?」



思い思いのあかりが出来がりました。


○ママやパパの声


買い物だけでは、こどもが飽きてしまいます。
何か面白そうだなっと思い参加しました。

ランプを作るのは、はじめてです。
「あかり」ってあらためてきれいですね!

学校では、決められた時間内に作品を仕上げなくてはならないので、
納得するまでできなくて、途中であきらめているようなところが見られます。
この子らしくないなぁって思う作品もよくあります。
こうしたイベントやおうちでは、納得するまでできるので、
楽しそうです。
(フラワー講師40代お母さん)

前回のワークショップに参加しました。
上小田井でもワークショップがあることをお聞きし、
こどもが「行きたい、行きたい」というので来ました。
(木曽川キリオでのワークショップにも参加したご家族)

うちはリフォーム工務店。
廃材を使った工作など、うちでもこどもたちとしていますよ~
(50代お父さん)

関東から避難してきています。
こどもがストレスを抱えているので、発散できてよいです。
こうした企画もよいけれど、都会ならば、土を使ったり、緑に触れたり、
自然体験できるといいなぁ~
(建築家40代お父さん)


○学生の感想

みんなで一緒に何かを考え作っていく。そんなことに関わりたかったので参加しました。
こどもとの関わり方に、はじめは戸惑いました。
ちょっとずつ、こどもたちと通じたときには感激しました。
こどもの「みて!みて!」という言葉を聞いたとき、とてもうれしかったです。
やってよかったと思いました。


「できたよ」そんな言葉に感動しました。
自分が楽しむことと、こどもたちの制作をサポートすることと、
両方を同時にすることが難しかったです。
こどもと触れ合えて、とてもよい経験ができました。


○通り行くお客さま
「面白いことしてるね~ どうやってつくるの?教えて」
おうちでやってみます。」
素材の面白さに興味深々。


サクラ満開の週末
こどもから、お年寄りまで、
みんなの笑顔の花が咲きほこりました。

イオンモールの中でも、比較的高級志向のショッピングモール。
おしゃれなお客さまが訪れています。
ミニコンサート、こども工作コーナー、健康コーナーなどモール内には、
さまざまな催しが開催されていました。

ネット社会が進む中、個々のリアルな声は、容易に人から人へ伝えられます。
真に人々の共感をよぶ体験、口コミなどは、大衆に向けられた広告や宣伝より、
人々を動かす力になりうるのではないでしょうか?

都会の巨大なショッピングセンター
近隣に住むひとにとっては、交通渋滞やポイ捨てなど、多くの問題とも隣り合わせです。
クリーン活動をはじめ、防犯体制、地域社会の一員としての活動が求められます。
その土地、その土地にあったあり方、関わり方が大切です。

地域とのコミュニケーション
アートはその触媒となれるのではないでしょうか?
アートを志す人材の活用、活躍の場は、人々の生きる現場にたくさんあると思います。
表現できる場、表現のツールも無限です。
自分たちの活躍の場、仕事はもっと創りだせる!

全国で株式会社ワールドが展開する産学連動ワークショップの活動は、
そのチャンスや舞台を社会に問い、開かれたものにするモデル的な試みでもあります。

みなさま、もっとアートの可能性を体感してみませんか?
私たちは、そんなお手伝いをします。


【イベント概要】
産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「名古屋芸術大」
題名:「あかりの森をつくろう」
日時:4月9日(土)・10日(日)
時間:①11:00~ ②15:00~
所在地:愛知県名古屋市西区二方町40番地 1059
mozo ワンダーシティ1F
http://www.mozo-wondercity.com/access/
(名鉄・地下鉄 上小田井駅北口から徒歩5分、南口よりシャトルバス運行中)

場所:フラクサス前スペース
対象:小学生


■産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大学」
わくわく、ドキドキ、ハプニングがテーマ。
全国で子供と楽しめるアートワークショップを大学と連携し展開。
主に全国11ヶ所のイオンモール内に出店している「フラクサス」というストアを舞台に開催。 http://www.flaxus.jp

(NPO法人こどもアート 加藤ゆみ)

This entry was posted on 2011-04-13 and is filed under ,. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

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