産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「九州産業大学」

2011年5月28日(土)・29日(日)
福岡県北西部、糟屋郡にある、イオンモール福岡ルクルで開催された、
産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「九州産業大学」へお伺いしました。


域内はJR、国道、都市高速など、交通の便も良く、
近年は福岡市のベッドタウンとして、人口が増加している地域。
約200あまりの専門店の集積する九州最大級のショッピングセンターです。

全国のフラクサスの中で、一番広い敷地面積。
インテリア、コスメ、雑貨、お花屋さん、こども、メンズ、レディースまで、
あらゆる商品アイテムが揃う「FLAXUS」のストア前にて、
こどもを対象としたアートワークショップが行われました。

九州産業大学芸術学部の学生約20名により、企画・立案、制作されたウインドウとワークショップ。


テーマは、エネルギー‘ 生命力 ’
色とりどりにペイントされた模様から、動物をイメージ。ウインドウが飾られました。

今回は、事前ワークショップを、地域の老人福祉施設、特別支援学級、大学などで実施、
こども~お年寄りまで、みなさんとともに制作し、ウインドウを仕上げました。



○「カラフル!ZOO」
動物のシルエットに切り抜かれた厚紙に、こどもたちとハンドペインティング、
カラフルな動物を作り上げます。
完成後、ショップ店内、ウィンドウに展示されます。


1、こどもたちは、わくわくドキドキ、
ステージに向かいます。汚れないように、手袋、エプロンを。





2、こどもたちのペインティングショーがはじまります。


ポンポン、ペタペタ、ちょんちょん


ぐるんぐるん、ぺんぺん


手と絵具の感覚を楽しみます。



ママ、パパも、「もっとこうして、ああして」かけ声が飛び交います。



かわいい、おもしろかった。




最後に記念写真。ママとの写真に大喜び
ぴょんぴょん、手にタ~ッチ。やったね!
感動を表現してくれたこどももいました。


○ママやパパの声
チラシをみて、こどもが「行きたい」と言い来ました。
普段は、NPOでモノをつくったり、ダンスしたり、文化活動をしています。
図工は大好きです。
うちの子は、絵を描くことで発散できています。(福岡市城南区別府 高井さん)



友人から誘われて、本ワークショップは3回目の参加です。
パパと小学生、2歳のこどもと一緒に来ました。
私(ママ)がこういうことが好きです。
こどもたちにも、いろんな経験をさせてあげたい。
ショッピングにくると、「あれ買って、これ買って」買わされることばかりです。
こどもと楽しめる場があってもよいと思います。
もっと地域でも、自由にこうしたことができたらよいです。(糟屋郡志免町 樋口さん) 


○通り行くお客さま
かたちが面白い、何がはじまるのかな?
立ってみる人、足をとめてみるひと、のぞくひと。
近くでみるのと遠くでみるのは違いますね!


○教授
おとなではできない手の動き、こどもならではのタッチ、想像性、発想の豊かさに驚かされます。


本プロジェクトは、学生にとって多様な人と接し、コミュニケーションのできる大きなチャンスです。
当初、学生は「なぜ、自分たちの表現が受け入れられないのか?」
商業施設で求められる規制に対して疑問があったようです。
しかし、時間をかけることで、お互いの立場、環境、資質を肯定しながら、協働するプロセスは、
何かをともに創りあげる歓び、達成につながっているのはないでしょうか。


○学生
イベントリーダーの松岡志織さん(デザイン科、プロダクトコース)、
企業や社会で何が求められるか、アポ、プレゼン、様々な人とのコミュニケーションから
たくさんの学びがありました。

こどもたちは迷わず、赴くままにペイント。
大人はじっくり、慎重です。声掛けがいります。


龍 諭美さん(ビジュアルコース)
約4か月、夜遅くまで時間をかけてきました。
こどもたちが楽しそうにしている姿、笑顔
「わすごい!」ウインドウが完成したときの達成感に感動しました。



めっちゃ楽しい!
こどもは入りからテンション高くて、みていてもわくわくします。



アートワークショップの実施には、
こどもたちの笑顔、ともに歓びを味わうために、
事前の企画・立案から準備~当日と
さまざまなところに心が配られ、工夫が施され、想いが込められます。



そうしたプロセスは、まさに食卓づくり、お料理と一緒です。
「おいしい」の感動のために、手間暇おしみなく、愛情が注がれます。


大量生産されるもの、それとも、手作りで作られたもの、
どちらが、こどもたちの心の栄養になるのでしょうか。


おとなの視野の広さが、こどもたちの選択の幅を広げます。
多様なものやひとと、出会えるチャンスをつくりたい。
才能の扉は叩かなければ開かない。
こどもは未来、大きな可能性に満ちています。

おとなの役割、生き方、こどもを通して、
今一度考える時ではないでしょうか?



全国で株式会社ワールドが展開する産学連動ワークショップの活動は、学生が主体となり進められています。
若者の何ものにもとらわれなく、こどもを想う、こどもに向き合う、
そうしたピュアな気持ちが、こどもの心に伝わり、心地よい関係が生み出されていると感じます。
週末、台風に見舞われた九州地方ですが、モール内ではこんなに穏やかな空気に包まれました。
若者の力が社会を動かす。みなさん期待しています!


こどもたち、そしてワークショップに関わるすべてのひとに。「ありがとう!」
いつでもどこでも、こどもたちが作り出すカーニバルが絶えまぬように…






【イベント概要】
産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「九州産業大学」
題名:「カラフル!ZOO」
日程:展示日程:2011年5月23日~6月22日
ワークショップ:①5月28・29日 ②6月11日・12日
場所:イオンモール福岡ルクル
〒811-2303 福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿字老ノ木192-1


■産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大学」
わくわく、ドキドキ、ハプニングがテーマ。
全国で子供と楽しめるアートワークショップを大学と連携し展開。
主に全国11ヶ所のイオンモール内に出店している「フラクサス」というストアを舞台に開催。 http://www.flaxus.jp

(NPO法人こどもアート 加藤ゆみ)

This entry was posted on 2011-06-02 and is filed under ,. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

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