京町家のお餅つき

2011年12月29日(木)
京都下京区の職住共存地区
京町家(秦家)のお餅つきにお伺いしました。






京都市有形文化財登録の京町家。
かつては、薬屋さん。趣があります。



年末恒例お餅つき、かつてはあたりまえの日々のことが
今では、貴重なシーン?

もち米を約1時間くらいゆっくり蒸します。
臼にうつして、杵の重さで一気につきあげます。
けっこう大変。ハア~ハア~(笑)



出来上がりは、格別!!
つるつるのお餅に感激。

みんなでわいわい、お餅を丸めました。


十二支の神様にお供えするお餅



星つきのお餅
はじめて出会いました。




お正月のお供えもの、
町家の中のいくつもの神様にお供えするお餅を準備します。
ここの神様には、これを。あそこの神様には、このように・・・
それぞれの家々に継がれていることがあるようです。

今年の恵方に角度を合わせ
お正月のお供えをする回転式の棚。
つくりつけ、すごいです。



秦家さんでは、町家の暮らしを親子で体験する親子会も行われています。
感受性豊かな子供達に、心豊かに生きる知恵が自然な形で伝わることを願い。
行われているそうです。

京都の街には、お正月が近づくと
それぞれ準備のための素材、食べ物、道具など、
珍しいものも並びます。
独特の風情があります。




「美しい」と感じる瞬間や風景が、日々の暮らしの中にあること。
心が満たされ、豊かさを感じます。
町家には、失われつつあるその息吹が、ひっそりと佇んでいます。

生業と住まいが一体となった町家。
手のひらサイズの地域内、いろんなものが循環する街だからこそ存在できるその在り方。

これから目指していくべき、ライフスタイルのヒントがココにあると感じます。
今一度、足元を見つめ直してはいかがでしょう。



(NPO法人こどもアート 加藤ゆみ)

This entry was posted on 2011-12-30 and is filed under ,. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

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