Archive for 5月 2011

産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大阪市立デザイン教育研究所」

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2011年5月21日(土)・22日(日)
奈良県橿原市にある、イオンモール橿原アルルで開催された、
産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大阪市立デザイン教育研究所」へお伺いしました。



周辺には、古代のロマンを感じる飛鳥や聖徳太子ゆかりの斑鳩、
広大な奈良公園、自然が美しい山々など、魅力的なスポットにあふれています。
そのちょうど真ん中あたりに位置する、衣・食・住・遊など、何でも「ある(揃っている)」という意味から名付けられたアルル。東京ドーム約2.4倍の広さからなる、近畿圏最大級のショッピングセンターです。

「FLAXUS」ストア前にて、こどもを対象としたアートワークショップが行われました。
大阪市立デザイン教育研究所の学生サポーターのべ30~40名により、制作されたウインドウとワークショップ。
テーマは、Space trip ~宇宙列車で宇宙に旅立とう~


ウインドウ

こどもたちもワクワク!


ストア内


また今回、企画計画中に東日本大震災が起こりました。
内容を急きょ変更、巨大なロケットを制作し、
みんなでメッセージの花を咲かせ、東北へ想いを届ける企画が生まれました。






○「宇宙に旅立とう」
遠い未来、宇宙列車が開発され
ひとは自由に、Space trip (宇宙旅行)をたのしめるようになった。

宇宙を連想するディスプレイと紙コップを材料とした
ワークショップ「うちゅうじんをつくろう」が行われました。



1、こどもたちは、宇宙への切符をもらい、作りたい宇宙人を選びます。


・オシャベリアン いと電話づくり
・マラカリアン マラカスづくり
・エンバァーン ユーホーづくり



2、紙コップや、紙皿を使い、好きな模様をつけて、仕上げます。


シャカシャカ・・




もしもし・・・


くるくる、エンバーン




3、出来あがった作品をもって、いざ宇宙船へ
暗ーい宇宙空間を体験します。


こどもたちは、大喜び!
ながーい列です。



スペースデザインを学ぶイベントリーダーの株本さん、
企業の方へのプレゼン、ワークショップ、ウインドウ、空間デザイン、安全管理など
みんなで必死に考え、準備しました。徹夜もなんのその、いろいろなことを乗り越え、とてもよい経験になっています。こどもたちが、楽しんでいる姿、出来上がった作品を見せて「すごいでしょ!」「もっとやりたい」など。やってよかったと感じる瞬間です。と語ります。


教授は、本プロジェクトは、学生がやりたいと言ってはじまった取り組み、
やらされているのではないので、自分たちでなんとか最後までやり抜く。
困難や課題にぶつかることも多々、大きな糧になっていると感じます。と語ります。



○こどもたちは
お絵描きの好きな子
ものをつくるのが好きな子、さまざまです。



みんなでわいわい!


パパは、散髪屋さんへいってるよ
ママは、お洋服をお買いもの


○ママやパパの声

うちの子は、工作が大好きです!
家でも段ボールで何か作ったり、遊んだりしています。
(大阪府千早赤阪村よりお越しのご家族)



昨日も来ました。
お父さんも自ら参加、お子さんと一緒につくっている姿も目立ちました。
(ご近所からお越しのご家族)



作品があれば、思い出も残ります。
すてきです。(30代お母さん)



○通り行くお客さま
「う-ん」じっくり、ニコニコ、
立ち止ってみて下さる方もたくさんいらっしゃいます。
(60代おじいちゃん、おばあちゃん)

○被災地へ
メッセージの花を咲かせた宇宙船、
仙台・名取のワークショップチームへ送ります。





大阪市立デザイン教育研究所には、
数々のプロジェクト形式のデザインクラブがあるそうです。
学生が、社会の中で自らの力を試し、評価される活動。
やらされるというのではなく、自らチャレンジ。
自分がやるっと言ったことは、何としてでもやり抜く。
困難にぶちあたったり、課題が生じたり、プロセスを乗り超えていく達成感は
チャレンジした人にしか味わえません。



こどもたちの創造活動も同様。
わくわくしながらどんどんチャレンジ、試行錯誤を繰り返し、作品をつくりあげるプロセスは、さまざまな思考、感性、精神性が養われ、身体的・精神的機能、個性と感性が育まれます。まさに、あそびと学びがリンクする「あそなび」状態。
そうした経験が、こころ豊かに、人生を楽しく、強く生き抜く力の蓄積になると考えます。


週末のショッピングモール。
家族の時間、親子のコミュニケーション、思い出など。
アートはツールとなり、彩り、深み、味わいをもたらしてくれます。

すぐに消されてしまう、使い捨てられてしまうものではなく、
そっと大事にしたくなるような何か。
こどもたちの作品からは、そんなオーラが感じられます。
作品はひとつの存在です。こどもたち、ひとりひとりの存在がありのまま受け入れられ、祝福されること。それは、将来こどもたちが自信を持って、イキイキと輝いて生きていく原動力となるのではないでしょうか。



また、おとなは、こどもに何かを与える確たる存在というよりも、実は多くのものをこどもからもらっています。こどもとともにアートする活動を通して、大人も癒されたり、わくわくしたり、微笑あえる体験。心から安心し、愛され、ともに生きる喜びを感じる感性の体験。生きるための心のエネルギーを与えてくれます。



全国で株式会社ワールドが展開する産学連動ワークショップの活動は、
こども~お年寄りまで、その場にいるすべての人にメッセージを発信しています。
ふと、足を止めてみたくなる、近寄ってみたくなる。あたたかな心地よい空気が生みだされています。みなさまもぜひ一度、感じてみてください。

奈良から東北の地へ、宇宙船に積まれたあたたかな空気が届けられることを、心から願います。




【イベント概要】
産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大阪市立デザイン教育研究所」
題名:「宇宙に旅立とう」
日程:5月21日(土)-5月22日(日)
開催時間:両日10時~17時まで。
場所:イオンモール橿原アルル内、サンシャインコート
    奈良県橿原市曲川町7丁目20−1


■産学連動 Artroom project ワールド「フラクサス」×「大学」
わくわく、ドキドキ、ハプニングがテーマ。
全国で子供と楽しめるアートワークショップを大学と連携し展開。
主に全国11ヶ所のイオンモール内に出店している「フラクサス」というストアを舞台に開催。 http://www.flaxus.jp

(NPO法人こどもアート 加藤ゆみ)

レッジョ関西展

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レッジョ関西展
今秋の開催に向け、定例会を行いました。


北イタリアの小さな町、
レッジョ・エミリアで生まれた、芸術教育。
すばらしい視点をみなさんに広く知ってもらいたい。

しかし、それだけではありません。
『レッジョからのメッセージ』とは?
敗戦から「自分たちのこどもは自分たちで育てる」と
復興に汗したイタリアの人々・・・

多様な価値、感性、立場の人々が
心を寄せあい、力を出し合い、ひとつになり、
「こども」こそ未来を合言葉に、みんなで何かを生み出していくプロセス。
つまり‘グループダイナミズム’
それこそ、レッジョからのメッセージでもあるのです!

日本はまさに「暮らし・まち・社会」を今一度、見つめ直し、
新しい社会を創造する、大事な時期を迎えています。

今回レッジョ展をきっかけに、過去~未来へと
日本ならではの、すばらしさに光をあてる契機としましょう。
みなさま、ともに手をつなぎ、新しい社会を創造していきましょう!

現在、ワタリウム美術館(東京)にて
驚くべき学びの世界展(レッジョ・エミリア)開催されています。
2011年4月23日[土]―7月31日[日]
11 時より19 時まで [ 毎週水曜日は21 時まで延長]
驚くべき学びの世界展


◆お問い合わせ

NPO法人こどもアート
info@asonabi.com
こどもアート